離人症体験記ブログ |雨と傘

慢性離人症(離人感・現実感消失症)の闘病記・体験談のブログです。漫画やエッセイも出しています。まだ治療中です。

私が離人症になった原因とその治療

 

私が離人症になった原因と、これまでの治療について簡単に記す。

離人症になった原因

①家庭不和

緊張感のある家庭だった。父親は理不尽に怒る人で、”異性”としても嫌な振る舞いのある人だった。私は母親ともきょうだいとも仲が悪かった(身バレ防止のため、きょうだいの構成は言わない)。

大学生のころ私が心療内科に通いはじめたのがバレてからは家族は私にマイルドに接するようになった。今は母親ときょうだいとは良好な関係だ(心理的な距離はある)。しかし、父親に対する嫌な緊張は消えていない。

②いじめ

中学校のときいじめを受けた。そのころ、家庭でも疲弊していたため、いじめとのダブルストレスで離人症を発症した。

発達障害による孤立とストレス

発達障害ASDADHD)と診断されてはいるが、私の知能テストの結果を見て「これは発達障害とは言えないと思う」という専門家たちもいる。なので確実にそうと言えないが、とにかく重要なのはコミュニケーションに大きな問題を抱えてきたということだ。

人とどう喋っていいかわからない&極度の緊張で黙りこんでいるが、話すと空気が読めずデリカシーのないことを言い、何度もドン引き or 注意されてきた。要領が悪く、みんなと同じ説明を聞いても理解できずに一人だけ作業が終わらない。あるいは、とんちんかんなことをする。

それでかなり孤立してきた。クラスでひとりぼっちとか。なぜ怒られてるのか理解できないまま怒られて、呆れられたりとか。口を開けば無配慮なこと言って避けられてしまったりとか(死語で言うと”キョロ充”をしていた)。

それで人の輪に入ることができず、大学や社会でも失敗しまくりでストレスでおかしくなった。

でも発達障害の診断を受けたのは30歳以降である。病院では「ハィ…ハィ…(即退出)」ばっかりだしプライベートでの特性ぶりがわかんないよね。ADHDのお薬やフラッシュバックの漢方を飲みだして、だんだん、一般的な感覚が少しずつわかるようになってきた。なので、ここ数年で出会った人には私の発達障害の部分がちょっと伝わりにくいと思う。

原因のまとめ

というわけで家庭不和、いじめ、発達障害による孤立、これら3つの要素で離人症を発症したと思っている。遺伝や脳神経学とかについてはわからない。あと、異常な緊張がず~~っと長年あるが、これは3つの要素に全て関係するものだと思う。言い換えればむしろこのすごすぎる過緊張だけで離人症になってる可能性は否定できない。

現在の治療

服薬

解離性障害離人症専門のドクターにかかっているわけではない。地元に一人と、遠方のセカンドオピニオンの先生が一人(たまにしか会わない)。現在の処方はフラッシュバックの漢方と、ADHDのお薬がメイン。この2つは「頭の整理」感がちょっとある。

薬は本当にいろんなものを試してきたが、現実感がないため正直何を飲んでも大体「ん~…よくわかんない」である。何を飲んだことあるか、どれがどうだったかもう忘れた。その中でも「ま~…変化ある…っぽいよな?」というやつを飲んでいる。

変化がわかりにくく、薬飲むモチベーションがすっかりないため「少量で途中でやめちゃう」という精神性も関係しているかもしれない。

心理療法、ほか

カウンセリング。受ける頻度はバラバラ。2週間のこともあれば2か月空くこともある。現在は基本的にお話を聞いてもらっている。話していてたまに泣けると体の重みと息の深さをちょっと感じられる(一人では感傷的になるのは難しい)。あと、EMDR(眼球運動)は向いてると思ってる。これも体の重みちょっと感じられるときがある。

あんまり行ってないけどタッチ療法も向いてる。理論にもとづいて心理士の先生に足や頭などに手を置いてもらったり、民間のちょっと精神世界よりなやつに行ったりもする。これも同じく体と息の落ち着きが、あったりなかったり。

他、生活習慣はボロボロ。でも健康診断の結果がヤバすぎるので、少しずつ食事改善などを行っているところ。運動は大の苦手。だって散歩してても現実感ないから四季も風もエモも感じられなくて全然面白くないし。苦痛。

あと鍼とマッサージ、温泉は好き。感覚薄いわりに行きたくなるのは、体が好ましく感じているんだろう。とにかく、緩んでリラックスしたい。

 

ちなみに、これまで散々いろんな治療を受けてきたが、もうほんとに怒りやストレスを覚えることも山ほどあったので、それはじっくり他記事で書く予定だ。

 

~終~